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2007.10.19 (Fri)

【図書館】国銅(上)(下):帚木 蓬生さん 

国銅〈上〉 (新潮文庫)国銅〈上〉 (新潮文庫)
(2006/02)
帚木 蓬生

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国銅〈下〉 (新潮文庫)国銅〈下〉 (新潮文庫)
(2006/02)
帚木 蓬生

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帚木さんの本、なかなか書店でも古本屋でもそろわないのでamazonでがっさり購入してしまいました(古本だけど)。
おかげでまだまだ未読本が満載っていう夢のような状態キープ中。

さて、こないだ紹介した『アフリカの瞳』シリーズ(?)とはまた全然違う作品。
今まで数冊読んだ中ではあの2冊がイチオシ!と思ったけど、いや、この作品はまた違った形で大ショック。ラストで嗚咽がもれるほど。(なんだその表現)
アフリカシリーズは医学サスペンスもさることながら、映画のようなエンターテイメント性が気に入ってたんだけど、この『国銅』はとにかく静か。
地味、といっても良いぐらいの内容なのに、読み始めると止まらない、この感情は何でしょうかねぇ。もう(>_<)。

大まかなストーリは、まぁ表紙にもありますが奈良の大仏様の製作、といっていいのか。
奈良時代、大仏建立のため、銅をただひたすら掘り続け、精製していた地方(山口県だよなぁ。どこだろう)の若者が仲間らとともに大仏製作へ借り出され、一月もかけて奈良へ上って5年間の苦役を終え帰京する、という、私が文字にするとなんと魅力のない歴史モノかと(^_^;)。
それがね、本当に魅力的なんですよ。何気ない毎日(といっても毎日銅山で働いてるんでそれだけで大変だが)なのに。
ポイントはやはり主人公が文字を教わって覚えていくことなのかなー。
その成長記というか、都へ行っても前向きに、素直に文字に感動して勉強していくことで認められたり、苛められたり、人と出会えたり。
あ、ひょっとしてこれでこの若者は才能を認められてこのまま都で成功するっていうサクセスストーリ!?とか途中まで思ったりもしてたのにまたそうでもないし。
故郷に帰る件なんて、帚木さんのほかの作品とかで結構ラストがあっさりしてたりしたのもあったんで、『わー、これで次のページでもう終わったらどうしよう!』とかハラハラしながら読んでたら、いやもうそれ以上に悲しかったりすばらしかったり。

もう、いやほんと満喫しました。ありがとうございます。

帚木さんお得意(?)の医学的なものはさすがに時代的にないですが、そこかしこに薬草の知識やその時代の病気の描写があるのはさすがか。

と、他に読み終えた数作品を差し置いてうっかりアップ。

テーマ : 読書 - ジャンル : 小説・文学

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